一昔前は、大手キャリアでは7GBのプランが主流でしたが、現在は1~5GBのプラン、もしくは大容量プランが主流となっています。
そのせいか7~8GBのプランを用意している格安SIMはあまりありません。
ですがWi-Fiを接続せずに動画をそれなりに見たりする人達にはニーズが高いプランです。
このページでは7GB、8GBのプランを取り扱っている格安SIMを比較して紹介しています。
また7GB・8GBのプランがある格安SIMの選び方をご紹介します。
目次
7GB~8GBはどの位使えるのか?
データ通信量7GB超のプランは、無線LAN環境がない人や、スマホのヘビーユーザーにオススメのプランです。
メールやLINEの利用、ニュースサイト閲覧などがデータ通信の主な利用なら、どれ位使えるか気にしなくていいくらい使うことが出来ます。
ただ、Youtube等の動画の閲覧は要注意です。
Youtubeの場合は画質の設定をしないで自動で最適な高画質で見ると、7GBで約14時間~17時間半・8GBで約16時間~約20時間ほどしか使うことは出来ません。
1日平均すると30分~40分位Youtubeを利用することが出来ます。こんなに利用しないという人なら他のデータ通信と合わせると7~8GBのプランでちょうどいいかもしくは多いくらいかもしれませんが、これ以上利用するという人はもっと大容量のプランを検討したほうがいいでしょう。
通信容量の計測に関しては、以下のページで解説しています。
7GB~8GBの料金プランが有る格安SIM
NifMo
NifMoの料金プラン | データ通信SIM | 音声通話SIM |
7GB | 1,600円/月額 | 2,300円/月額 |
SMS機能 | +150円/月額 | 基本料金に含まれる |
かけ放題サービス | — | 10分以内かけ放題 830円/月額 |
最低利用期間/ 違約金 | 無し | 利用開始月の翌月から6カ月間/ 8,000円 |
NifMoは7GBのプランでは最安値の格安SIMです。ポイントが貯まるバリュープログラムを利用すると、さらに月額料金は安くなります。
7GBのプランでは、1日で1500MB利用すると当日中は通信速度制限されてしまうので注意が必要です。
nuroモバイル
nuroモバイルの料金プラン | データ通信SIM | 音声通話SIM |
7GB | 1,700円/月額 | 2,400円/月額 |
SMS機能 | +150円/月額 | 基本料金に含まれる |
かけ放題サービス | — | 10分以内かけ放題 800円/月額 |
最低利用期間/ 違約金 | 無し | 12ヶ月/ 初月12,000円、以降-1000円✕月 |
nuroモバイルは0.2GB・2GB・7GB・13GBのプランが用意されていて、7GBの月額料金はデータ通信SIMが1,700円・音声通話SIMが2,400円です。
高速通信の既定値が設けられていて、データ通信の使いすぎによる速度制限になる可能性が有る点は注意が必要です。
DMMモバイル
DMMの料金プラン | データ通信SIM | 音声通話SIM |
7GB | 1,860円/月額 | 2,560円/月額 |
8GB | 1,980円/月額 | 2,680円/月額 |
SMS機能 | +150円/月額 | 基本料金に含まれる |
かけ放題サービス | — | 10分以内かけ放題 850円/月額 |
最低利用期間/ 違約金 | 利用開始日を含む月の末日まで/ 無し | 利用開始日の翌月1日から12ヶ月間/ 9,000円 |
DMMモバイルは、7~8GBの料金設定はそこまで安くはないですが、他の容量では最安値級の価格設定が多いのが魅力です。
またDMMモバイルは他の格安SIMがプランの価格を下げたら対抗してDMMモバイルも料金を下げるということが多く、現在遅れを取っている7~8GBの月額料金でも値下げをする可能性は高いと思います。
DMMポイントが利用金額に応じて貯まるので、DMMのサービス利用者ならさらにお得に使えます。
低速時の通信制限の既定値の設定が有りますが、高速通信切り替え機能やバースト転送など、あると便利な機能が一通り揃っている格安SIMです。
エキサイトモバイル(最適料金プラン)
データ通信SIM | 音声通話SIM | |
~7GB | 1,900円/月額 | 2,600円/月額 |
~8GB | 2,120円/月額 | 2,820円/月額 |
SMS機能 | +150円/月額 | 基本料金に含まれる |
かけ放題サービス | — | 無し |
最低利用期間/ 違約金 | 無し | 開通月の翌月1日から12ヶ月間/ 9,500円 |
エキサイトモバイルは、従量制の「最適料金プラン」がおすすめの格安SIMです。
従量制の料金プランは、高速データ通信を使った分だけ料金を支払うシステムなので、毎月のデータ通信量が大きく変動する人でも無駄な支出を抑えることが出来ます。
かけ放題サービスがないので、電話を発信する機会が多い人は通話料金が高くなってしまいます。
LINEモバイル
データ通信SIM | 音声通話SIM | |
コミュニケーションフリープラン7GB | 2,300円/月額 | 2,880円/月額 |
MUSIC+プラン7GB | 2,700円/月額 | 3,280円/月額 |
SMS機能 | 基本料金に含まれる | |
かけ放題サービス | — | 10分以内かけ放題 880円/月額 |
最低利用期間/ 違約金 | 無し | 利用開始日の翌月を1ヶ月目として12ヶ月目の末日まで/ 9,800円 |
LINEモバイルは、対象のデータ通信は容量を消費しないで利用できる「カウントフリー」が特徴の格安SIMです。カウントフリーの対象はLINE・facebook・twitter・Instagramと、人気のSNSが通信量を気にせず利用できます。
コミュニケーションフリープランとMUSIC+プランが有りますが、LINE MUSICの利用を考えていない場合はコミュニケーションフリープランで十分です。
高速データ通信ON/OFF切替機能やバースト転送がないのは他の格安SIMと比べマイナスポイントですが、通信容量が無くなってもカウントフリーの対象サービスは高速データ通信で行えるので、スマホのデータ通信がLINEやtwitterなどのSNSの利用が大半をしめる人なら大したデメリットにはなりません。
イオンモバイル
データ通信SIM | 音声通話SIM | |
8GB | 1,980円/月額 | 2,680円/月額 |
SMS機能 | +140円/月額 | 基本料金に含まれる |
かけ放題サービス | — | 10分以内かけ放題 850円/月額 |
050かけ放題 1,500円/月額 | ||
最低利用期間/ 違約金 | 無し | 無し (ただし 契約後180日以内はMNP転出手数料が8,000円と割り増し。181日以降は3,000円) |
イオンモバイルは全国200店舗以上有るイオンでプラン変更や故障修理受付等のアフターサービスを受けることが出来る格安SIMです。
月額料金の価格設定も安く、高速データ通信ON/OFF機能などもあり、万人におすすめできる格安SIMです。
7GB~8GBの料金プランがある格安SIMの比較
大手キャリアで一昔前まではメインのプランだった7GB~8GBのプランを取り扱っている格安SIMはあまりありません。
どの格安SIMにしようか悩んでいる人は
- 月額料金
- 近い容量のプラン
- 高速データ通信の速度制限
- 余ったデータ容量の繰り越しの有無
- 低速モードの使いやすさ
- 通話かけ放題
- 独自サービス
を中心に検討していくとピッタリの格安SIMが見つかるかと思います。それでは、上記のポイントを比較していきます。
月額料金を比較
格安SIMを利用する上で最も気になるのが月額料金です。7/8GBのプランがある格安SIMの月額料金を比較します。
データ通信専用SIM
7GB | 8GB | |
NifMo | 1,600円/月額 | — |
nuroモバイル | 1,700円/月額 | — |
DMMモバイル | 1,860円/月額 | 1,980円/月額 |
エキサイトモバイル (最適料金プラン) | 1,900円/月額 | 2,120円/月額 |
LINEモバイル (コミュニケーションフリープラン) | 2,300円/月額 (SMS機能付き) | — |
LINEモバイル (MUSIC+プラン) | 2,700円/月額 (SMS機能付き) | — |
イオンモバイル | — | 1,980円/月額 |
音声通話機能付きSIM
7GB | 8GB | |
NifMo | 2,300円/月額 | — |
nuroモバイル | 2,400円/月額 | — |
DMMモバイル | 2,560円/月額 | 2,680円/月額 |
エキサイトモバイル (最適料金プラン) | 2,600円/月額 | 2,820円/月額 |
LINEモバイル (コミュニケーションフリープラン) | 2,880円/月額 | — |
LINEモバイル (MUSIC+プラン) | 3,280円/月額 | — |
イオンモバイル | — | 2,680円/月額 |
7GBの料金プランの月額基本料金は「NifMo」「nuroモバイル」が安くなっています。
8GBの料金プランの月額基本料金はDMMモバイル・イオンモバイルが最安値です。
近い容量のプランを比較
ほとんどの格安SIMはプランの変更が簡単にできます。7/8GB以外のプランの料金を比較してみます。
データ通信専用SIM
MVNO | 7GB未満のプラン | 8GBより上のプラン |
NifMo | 900円/3GB | 2,800円/13GB |
nuroモバイル | 700円/2GB | 2,700円/13GB |
DMMモバイル | 1,210円/5GB | 2,190円/10GB |
エキサイトモバイル (最適料金プラン) | 1,450円/~5GB 1,600円/~6GB | 2,200円/~9GB 2,380円/~10GB |
LINEモバイル (コミュニケーションフリープラン) | 1,640円/5GB | 2,640円/10GB |
LINEモバイル (MUSIC+プラン) | 2,140円/5GB | 2,940円/10GB |
イオンモバイル | 1,480円/6GB | 2,680円/12GB |
音声通話機能付きSIM
MVNO | 7GB未満のプラン | 8GBより上のプラン |
NifMo | 1,600円/3GB | 3,500円/13GB |
nuroモバイル | 1,400円/2GB | 3,400円/13GB |
DMMモバイル | 1,910円/5GB | 2,890円/10GB |
エキサイトモバイル (定額料金プラン) | 2,150円/~5GB 2,300円/~6GB | 2,900円/~9GB 3,080円/~10GB |
LINEモバイル (コミュニケーションフリープラン) | 2,220円/5GB | 3,220円/10GB |
LINEモバイル (MUSIC+プラン) | 2,720円/5GB | 3,520円/10GB |
イオンモバイル | 1,980円/6GB | 3,280円/12GB |
NifMo・nuroモバイルは容量の変更をしたい場合でも、下は3GB、上は13GBの容量しかありません。
プランの変更をしたくても、少ない、もしくは多すぎるとなる可能性があるのでプランの変更を考えている人にはよく検討してください。
高速データ通信の速度制限で比較
格安SIMでは、「◯日間の間に◯MB以上高速データ通信を使った場合には、通信速度を制限する」という規定が設定されている場合があります。
通信速度制限が設定されている格安SIMの場合、「休日に見たかった動画をまとめて見る」ような使い方だと、翌日にはデータ通信の速度が制限されてしまい、高速データ通信が使い物にならない場合もあります。
使う日はとことん使う人以外はそこまで気にしなくても大丈夫ですが、まとめて使うことがある人は、速度制限の無い格安SIMを選択しておくほうが無難です。
- DMMモバイル
- エキサイトモバイル
- LINEモバイル
- イオンモバイル
- NifMo:7GBプランでは1日で1500MB利用すると、当日中は通信速度制限有り。
- nuroモバイル:詳細は公表されていないが、3日間の合計データ通信量が、規定値を超えた場合通信制限有り。
余ったデータ容量の繰り越しの有無を比較
1ヶ月のデータ通信使用量が、毎月全く同じということはまず無く、使うことの出来る容量をちょっと余らせてしまったり、また逆にちょっとオーバーしてしまったりというような使い方が大半です。
余ったデータ容量は、翌月に繰り越して利用することが出来る格安SIM、出来ない格安SIMがあります。
最近では、大半の格安SIMで繰り越し機能は搭載されています。このページで紹介している格安SIMは全て繰り越し機能がある格安SIMです。
低速モードの使いやすさで比較
低容量プランなら選ぶ際に重視するポイントしては上位ですが、7~8GBの容量プランなら低速モードに切り替えて利用する場面はあまり無いでしょうから、そこまで気にすることは有りません。
低速モードの使いやすさは「高速データ通信ON/OFF切り替え機能があるか」「バースト機能はあるか」「低速モードの通信制限の有無」でみていきます。
高速データ通信ON/OFF切り替え機能の有無
高速データ通信ON/OFF切り替え機能とは、使うことの出来る高速データ通信容量がまだ残っている状態でも、ユーザー側で意図的に低速に切り替えることが出来る機能です。
そこまでデータ通信のスピードがなくてもストレスなく行える、文字のみのメールの送信や、テキストのみのサイトの閲覧などの際に低速に切り替えることで、高速データ通信容量の節約が出来ます。
速度の切替は、マイページから行うか専用アプリから行うのが一般的で、マイページから切り替えるより専用アプリから切り替えたほうが楽に切替出来ます。
- DMMモバイル
- イオンモバイル
- エキサイトモバイル(公式アプリなし)
- NifMo
- nuroモバイル
- LINEモバイル
バースト機能の有無
バースト機能は、「データ通信が高速から低速に切り替わった場合に、低速通信の最初の一部を高速で通信できる」機能です。
バースト機能が有ると、高速データ通信ON/OFF切り替え機能で低速にした際に、メールの送信で写真の添付・写真付きのサイトの閲覧等もストレスなく出来るようになるので、かなり便利に低速データ通信を利用できます。
高速データ通信ON/OFF切り替え機能がない格安SIMでも、容量がなくなってしまい低速に切り替わった時のためにバースト機能が有る格安SIMも有りますが、この場合使う出番はそこまで有りません。
- 公式で発表済み:NifMo(切替機能はない)・nuroモバイル(切替機能はない)・DMMモバイル・エキサイトモバイル
- 公式では発表されていないが低速時初速バーストを確認できる格安SIM:イオンモバイル
LINEモバイル
低速時の速度制限の有無
低速時の速度制限の有無とは「◯日間の間に低速通信を規定値以上利用した場合には、低速通信よりさらに遅い通信速度に制限する」というものです。
低速通信をガンガン利用して高速通信を節約したい場合などには、内容を確認しておいたほうがいいです。
- DMMモバイル
- エキサイトモバイル
- イオンモバイル(タイプ1)
上記の格安SIMは「直近3日間(当日を含まない)の通信量が合計366MBを超えると、通信速度を終日制限する場合」があります。
通話かけ放題で比較
データ通信専用SIMでの契約には全く関係ないです。
音声通話機能付きSIMの場合、通話かけ放題オプションをつけないと20円/30秒の通話料金が発生します。
電話をよくかける人は、格安SIMで提供されているかけ放題を利用しないと通話料金がかなり高くなる可能性もあります。
電話をよくかける人は「通話かけ放題オプション」の有無・内容も要チェックポイントです。
MVNO | 値段 | かけ放題の内容 |
NifMo | 830円/月額 | 10分以内の国内通話かけ放題 |
nuroモバイル | 800円/月額 | 10分以内の国内通話かけ放題 |
DMMモバイル | 850円/月額 | 10分以内の国内通話かけ放題 |
エキサイトモバイル | 無し | — |
LINEモバイル | 880円/月額 | 10分以内の国内通話かけ放題 |
イオンモバイル | 850円/月額 | 10分以内の国内通話かけ放題 |
1,500円/月額 | 何時間でもかけ放題、データ通信専用SIMでも契約可 |
独自サービスを比較
ここまで格安SIMを使う場合に基本となる要素を比較してきましたが、ここからは格安SIMの中でも、その格安SIM限定といえるような独自のサービスを紹介します。
この独自のサービスは、その人の使う環境次第で重要度が大きく変動します。自分に必要か見極めて選ぶポイントにして下さい。
DMMモバイル
DMMモバイルは、月額料金や新規契約などの支払い金額の10%がDMMポイントとして還元されます。
DMMポイントはDMMモバイルの利用料金の支払いでは利用できないのは残念なところですが、DMM.comのサービスをもともと使っている人はもちろん、利用してなくてもDMM.comの様々なサービスで使うことの出来るDMMポイントが貯まるのは大きなメリットといえます。